かぐや姫の物語
かぐや姫の物語を見てきた。凄い良かった。
登場人物のディフォルメされている顔が泣いたり笑ったりでくしゃっとなるところが非常にリアルで赤子がわっと泣き出す直前の顔とか、終盤の翁がぐしゃぐしゃと顔を歪めながらぽろぽろと泣くところとか本当に良かった。ディフォルメがあるんだけど、情報量が多いの凄い。
小人から赤子になるメタモルフォーゼの仕方とかも絶妙だった。
多分本当はああいう動きにはならないんだけど、赤子がコロコロ動いてまわる動きとかもかわいらしくて、マジ子は宝……って思った。
翁が立ったかぐやを必死に呼ぶシーンはちょっと狂気を感じて鳥肌たった。
かぐやが正体を無くしたように走り去るシーンとかも線がめちゃくちゃ良かった。
桜の下でくるくるするシーンとかも、線がきれいだったな。
かぐや姫って教科書とかで読む時には最初からあんまり人間っぽくないと言うか、大きくなるまでのエピソードとか具体的には無いから、感情移入とか意思疎通が完全には出来なそうなやっぱりちょっと月の人っぽいんだけど、この映画みたいにある程度生い立ちを描く事で分かるようになる→エンディングでのつらみが増すって感じが良かったっていうか上手いなあと思った。
あのかぐやを迎えにくるときの音楽がなんかチャカポコチャカポコしてるのも、月の人たちは感情とかそういうのを超越してる存在っぽい(如来っぽい姿形と言うか)から、\お迎えにきたよ〜/っていう、感情がある人々に対しては無慈悲にな感じの仕打ちがつらみを高めててよかった。
あと帝の顔は完全に学園ハンサムで唇がてゅるんてゅるんで目がクリクリだったので吹き出すのを堪えるのが辛かった。その目を見開いた顔で静止するなとか思ってた。